アンサイクロペディアで見つけた「デスマーチ」

aruaru_1main_3

消費税改定で仕事がいっぱい?余裕だぜ!

そう思っていた時期が僕にもありました。さてみなさまこの3月をいかがお過ごしでしょうか!今回はエドワード・ヨードン著の“デスマーチ:なぜソフトウエアプロジェクトは混乱するのか”にある「デスマーチ」という言葉を、アンサイクロペディア(揶揄版のウィキペディアのようなサイト)を基に説明して行きたいと思います。


概要

デスマーチ(死の3月)とは、年度末に受注した仕事の際に、「どれだけ多くのプログラムコードを書き込んで組み上げ、それをきちんと動作させられるか」を競う作業様式である。一般には年度末=3月の恒例行事であるためにこのように呼ばれる。なおこれを競技(エクストリームスポーツ)として見なす場合も多い。

ふむふむなるほど。スポーツか。(遠目
そう言われればそんなような気がしないでもないような・・・ともあれアンサイクロペディアの面白いところは「言い得て妙」な切り口で書かれている点だと思います。内容が書き手と世間一般の風潮に偏っているので、人によっては真実とは異なる記載があるかもしれませんので要注意です。リンゴマークの某PCメーカーは「宗教団体」と言うカテゴリですし。


受注

受注金額は安く!納期は短く!
これらでは、特に仕様を煮詰めるための営業の手腕が試される。(中略)なおこの受注の際であるが、間違っても融通の利かないシステムエンジニア(プロジェクトリーダー)を同行させてはいけない。彼らSEは、実際の作業工程を念頭に、その2~3割増程度の安全率を設定する事を主張するため、顧客に嫌われる事がある。(中略)特にそのSEが、作業工程をすぐさま構築して、営業を差し置いて話し始めると、営業の面目丸つぶれとなりがちである。後学のために素直でおとなしい新入社員のプログラマーを連れて行くべきだろう。

もうなんつーかこの時点で嫌な予感しかしねぇ!正論ばかり語ると思われがちなプロジェクトリーダーは確実に存在しますけど、彼らは彼らなりに両社(両者)にとってのリスクマネジメントを考慮した上で物事を喋ってるんですね。しかしそれが聞き手にとっては「保身」くらいにしか聞こえない事もしばしばあることもまた事実ですけど。


設計

顧客からの仕様要求はあいまいでも気にするな!設計書なんて形だけでOK!
この段階では、営業が顧客に説明したとおりの作業工程・開発期間で収める事が主な作業となる。この場合は、通常業務で推し量ってもいけないし、また実際の設計で予想される難航点も指摘してはいけない。工程の不足を指摘するなどもってのほかである。
この段階においては、仕様を如何により複雑なプロセスで処理するかという点が重視され(中略)全作業工程の3割の期間を費やす。ちなみに非常に繊細な作業であるため、関係者には十分な休息と余暇、あるいは就業中に漫画を読んだり2ちゃんねるへの書き込みで息抜きする事は、大目に見るべきである。関係者に精神的な負担をかけるのも望ましくないため、例え無断欠勤しても良いデスマーチの上では叱責してはいけない。

嵐の前の静けさとでも言いましょうか。営業職と違い、エンジニア職はこの時点ではまだ事の重大さを気づいていなかったりします。それは社内のコミュニケーション不足なのかなんなのかはさておき、「営業が焦っていないから大丈夫なんだろう」と各部署単位で自己判断がなされています。と言っても弊社の話ではないですよ!ともあれ煙は出ていませんが何かくすぶりを感じる段階です。


コーディング

進捗管理は自己申告で!失踪・体調不良による人員離脱は高得点!
この段階に入るといよいよ実際のプログラミングが行われる。(中略)プロジェクトリーダーは定時で帰っても良いし、アルバイトのコーダーは社員の手を煩わせる権限は無いが、社内の参考書籍や資料、あるいはインターネット上のウェブサイトが自由に閲覧できる環境にあり、また仕様書にない事は独自解釈で作業を進めても良い。このような非常にリベラルで自由闊達とした作業環境で、主要な関数の8~9割が設計・開発される。この段階まではデスマーチ導入部分の、いわば「凪ぎ」の部分なので、関係者も大変に余裕のある態度で作業が進められ、概ね作業工程の6割程度がこの期間に費やされる。

全スタッフがスケジュールに着々と仕事こなす毎日。仕様書(らしきもの)を基に、各自が自己判断でプロジェクトを進行させていきます。「良い感じに進んでいます」という曖昧な進捗報告が多いのもこの機関の特徴かもしれません。何度も言いますが弊社の話ではないですよ!さてそろそろ納期が近づいて参りましたよ!


動作テスト

1つバグを潰して新たなバグが2つ!ここに来て仕様変更!
次の段階では前2段階で消費された作業期間の残りの期間で、各々の関数をまとめあげて、いちど製品となるシステムの形にして見る。これを動かしてみて仕様通りに動かなかったら、いよいよデスマーチの幕開けである。まずこの段階では、仕様通りに「一応動く」状態にまで仕上げる。この段階で顧客には、一度仕様どおりかどうか仮製品としてのシステムを見せた方が良いだろう。この段階で顧客に具体的な仮製品を見せて操作させてみることで、顧客も新たな要望を持つ場合もあるため、これを対価据え置きで実現してあげれば、喜ぶ事請け合いである。このため追加注文はおおいに受けるべきである。
情報処理業界には夜型人間が多いため、作業効率も夜間遅い時間になるほどに向上すると考えられる。このため少々の残業は大目に見るべきだ。彼らは自発的に残業しているので、残業代も必要ない。中には徹夜をすることで凄い元気になる関係者も多く(中略)余った元気が股間に行くと証言する業界関係者もいるほどである。

さぁ!IT業界あるあるっぽくなってきましたよ!この段階になると人間性の部分で真っ二つに沸かれます。「言ってたことが違う派」と「新しい気づきがもらえたよ派」です。モンスターハンターで例えると効率重視の「属性ガンナー派」とロマン重視の「火事場+2裸剣士派」です。ちなみにモンハン4はHR7のまま積んでます。ここで社内の空気がどうなるかは各部署のリーダーの手腕によるところが大きいですが、空気が変わった所で業務量は変わりません(というか増えた)。この辺から家で過ごす時間やTVを見る時間がなくなるので、ある種の独特な連帯感が生まれる時期でもあります。しかし業務量は変わらな(略


納品

マジカルワード「運用でカバー」
納品とは、デスマーチにおける最大の儀式である。顧客は形式だけ整えられたテスト仕様書とエビデンスに一通り目を通し、納品物が如何に仕様を達成するべく製作されたかよりも、報告書の記載について些細な誤りを指摘する。開発行程で記録された様々な瑕疵や不具合の件数は時間に半比例して収束するが、納品の儀式に伴って信頼度曲線は一次関数となり急激な成長を見せる。多くの場合、エビデンスに記載されている記録が単体試験と同等のものであり結合試験として体裁を整えていない事が信頼度曲線を著しく成長させ、納品物は全く手を加えられていないにも関わらず、著しい信頼性の向上が見られる。

20121126114248c7c


前日と同じ服装の社員がいたり、朝なのに事務所が妙に暖かかったり、「4月になったら飲みに行こうね」的な話題が多いやたらと3月下旬のシーエスアレンジメントです。早いものであと数日で4月。入学・進学・お花見などの華やかな行事の季節の到来です。そして同時に「消費税8%」のスタートでもあります。正直「たかがモノの金額が変わる程度」と高をくくっていましたが、実際にはいろいろな業種において「てんやわんや」な事態になってるんじゃないか、と感じています。少なからず我々の業界ではいわゆる嬉しい阿鼻叫喚があったりなかったり。この春から新しいスタッフも加わる予定なので、3月が終わっても兜の緒を締める気持ちを大事にしたいですね!

□関連ページ
アンサイクロペディア[デスマーチ]
STOP!デスマーチ




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です