みなさん北海道にどう言ったイメージをお持ちですか?豊かな自然のもとで育まれる人と食・・・という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際のところ「暮らしてみたい都道府県ランキング」で北海道は全国4位、「暮らしてみたい都市」では札幌が全国2位という結果が出ています。小樽で生まれ札幌育ちの筆者は、やはり道外(というか東京)の生活に年甲斐もなく憧れてしまいますが、全国的に見ると、ここ北海道という土地はなかなか人気のある土地らしいです。
そんな北海道ですが、重要な産業の一つに「お菓子」があげられます。もともと「食」にはめっぽう強い北海道。お菓子の需要が大きいのは至極当然のことかもしれませんが、昨今のお取り寄せブームも手伝ってか、その需要は特に色濃く感じられます。毎日多くの銘菓が全国に向けて飛び発っています。もちろん有名無名を問わずに。真剣にこだわりをもって「食」を提供するということはなかなか難しいことだと私たちは考えています。近年の食に対する上代の相場を考えると、「道産食材で何かを創る」と言うことはとてもリスキーな事で、作り手達は自分たちのポリシーとマーケットのトレンドの間で、多くの悩みと決断を抱えていることでしょう。このことは、私も含めエンドユーザーが「リスクの少ない買い物(例えばコンビニやスーパーなどでの安価で便利な買い物)」で得る商品の「価値の低さ」を同時に考えさせられる事象だといえます。優れた商品というものは「探さないと見つからない」物かもしれませんね。
昨年から私たちは北海道旭川の物産店「ミルキーハウス(有限会社豊和物産様)」のコーポレートロゴおよび道外プロモーションのデザインワークに携わらせて頂いております。こだわりの道産食材を原料に用いたスイーツを販売されているので、一般的に言う「安い」という商品ではありません。その事実を踏まえた上で、「作り手のこだわりやポリシー」をどれだけデザインを通して表現できるか、という目標で取り組まさせていただきました。道内外のお客様の「美味しい!」の一助になれれば幸いと考えております。
ようやく春めいてきた北海道。冬は少し大変ですが、北海道ってなかなか過ごしやすい土地なのかもしれません。何年か前に「生まれた時からこんな所で暮らしてる兄ちゃんには分からんだろうけど、北海道に住んじまったらもう何処にも行けないよ」という言葉を赤ら顔のおじさま(面識なし)に言われた記憶があります。そう思うと「道産子」というのはなかなか贅沢な呼ばれなんでしょうね。
そんな道産子ですが、最近はちょっと元気がありません。小・中学校の全国学力テストの平均点がほぼ最下位だったり、はたまた全国体力テストでもほとんど最下位だったり・・・
「食の台所」と呼ばれる北海道。食は元気の源です。今いろいろと大変な日本の「元気」を支えるのは、私たち道産子の使命なのかもしれません。
■ミルキーハウス
www.milky-house96.com